交通事故のこと 第1話「交通事故現場ではどうすればいいんやろな?」

交通事故現場ではどうすればいいんやろな?

今日は、交通事故にあったときのことをおしえてください。

OK。交通事故は、法律相談の中でも非常に多いね。何が知りたい?
まずは、交通事故にあったその場でどういう風に対応するのがベストなのかを教えて欲しいです。
わかった。

交通事故にあった!まずどうする?

被害者の場合だね。
自分が自転車で、相手が
出会い頭に衝突して自分が転倒。横に倒れ、足などをすりむき、腰が少し痛いという感じの状況で想定していこうか。
えーと、自転車はこまつきかな?
うーん、まあこまつきでもいいんだけど、普通の自転車にしよう。
ぷにすとんは、とっくにこまは外れてるんだけどね。
そうかい。まず、車がひき逃げをしようとしているような場合、難しいと思うが、車のナンバーをすぐ覚える、メモをする等しよう。近くにいる人に、「車のナンバーを控えて!」というのも手だね。まあ、実際には気が動転して難しいと思うけれど。
そうねえ。その時は自転車でこけて、それだけでかなり頭がぐるぐるになりそう。まあでもナンバー等わかったらその後の警察の捜査も早いものね。
ナンバーが無理でも、車の特徴は押さえておきたいね
他に出来ることはあるかな。
ひき逃げの場合(そうでない場合でもそうなんだけど)、事故を目撃した人が周りにいるなら、その人の連絡先も聞いておくべきだな。もちろん、警察を呼ぶのも出来るだけ早くなんだけど、警察に連絡している間に目撃者がどこかに行ってしまうこともある。身体が動くような状態なら、近くにいた人に声をかけて、「すみません、事故を目撃していたと思いますので、連絡先を教えてもらえませんか」と聞いてみよう。

結構勇気のいることね。

そうだね。でも、この目撃者一人がいるかいないかで本当に違ってくる。まあもっといえば、近くにドライブレコーダー搭載のタクシーなんかもいれば、そのタクシーの運転手さんの連絡先も聞けたらいいね。ま、そこまでは無理か。

そこまで出来てたら、ある意味プロね。

そうだね。

ひき逃げではなく、運転者と直接話が出来る場合は?
その場合でも、目撃者は重要なので、目撃した人がいればその人に連絡先を聞いておこう。そして、警察を呼ぼう。運転者にも、警察がくるまでの間に、連絡先等を聞いておこう。運転者に運転免許証等身分証明がある場合には、それに記載された情報をメモしておこう。携帯カメラがあれば、それを写真にとっておこうね。車のナンバーも念のため控えておくこと
ひき逃げじゃない場合も、目撃者は重要なのね。運転者が事故を認めている場合でも目撃者は重要?
その場合でも目撃者は大事さ。運転者が後で態度を変えて自分の過失を認めないという対応を採ることも十分あり得るからね。

他はなにかある?

まあこれも難しいかもしれないんだけど、運転者と会話する時にはスマホなどで会話を録音するようにしよう。その会話の中で運転者が過失を認めているような場合、後々重要な証拠になる。

うわあ、本当にやることがたくさんねえ。

まあ、簡単に言えば、いろんな形で証拠を保存しておくということが大事なんだよ。それは警察の仕事じゃない?と思うかもしれないが、警察が到着する頃には目撃者はもうどこかに行っているかも知れないし、運転者は逃走するかもしれない。被害者には非を認めていた運転者が、警察には非を認めないかも知れない。
このようなあらゆる可能性を想定して、上記のように証拠は保存しておかなければならないんだ。

なるほどお。証拠を守るってことかあ。

そう。それとね、警察に届け出る時は、物損事故ではなく、人身事故として処理してもらうように届出よう。これをしておくことによって、後遺症等が残る場合に、その認定を有利に運ぶことが出来る。

はー、本当に注意点が一杯ね!

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